暑い暑い夏が終わり、新たな市長を迎えての西尾市議会９月定例会となりました。先ほど所信表明が述べられ、山田議員もマニフェストについて質問されたわけですが、私もまた、選挙戦において、中村市長が市民に約束された「マニフェスト」について、行政改革、少子化対策、教育、西尾市の活性化の４議題３５項目を質すものであります。

　この度の市長選挙に際しては、西尾・幡豆青年会議所主催による「公開討論会」が行われました。ケーブルテレビでも放映されたのはご存知の通りです。
　公職選挙法の改悪によって立会演説会が廃止をされて後、多くの有権者からは、候補者の肉声を聞き、比較検討する機会がないことが嘆かれていましたから、今回の企画は非常に喜ばしく画期的なことであったと思います。
　候補者を一同に集め、ローカルマニフェストの提唱者である北川正恭氏のコーディネートで行われた、この討論会では、特に、名古屋大学の後教授による講演を設けて、マニフェストの何たるかが示されております。

　議場におられる皆さんには、改めて申し上げるまでもなく、マニフェストは候補者が自己の掲げる各種政策について、何を、何時までに、どのように実行するかを有権者に対して『宣言』するものであります。

　わが市に限らず、これまでの『公約』は有権者からは、単に｢言うだけのもの｣「選挙の時だけの、その場限りのもの」｢歓心を買うために、できそうもないことを並べるだけ｣といった疑念を持たれ、揶揄されるばかりのものでありました。
　昨今、これを改め、確かな公の約束とするべく提唱されたのがマニフェストであります。ところが、中村市長にあっては、いくつかの政策を市民に提示されたものの、そのほとんどについて、肝心かなめの、いつまでに、どのように実施するのかが示されていません。

　そこで、私は、この肝心かなめの部分を市民に明らかにしていただかねばならないと考えるものです。市長がスローガンに掲げておられる｢決断・実行・責任の政治｣にのっとって、ご答弁下さるようお願いいたします。
　質問項目は、傍聴者にもわかりやすく、明確に、また答弁もれなくお答えいただけるように立ててありますので、くれぐれも一括答弁でごまかしたりすることなく、それぞれに責任をもってご答弁下さい。
　まず、議題１は「行政改革」についてであります。

　

議題２は、「少子化対策」についてであります。

　
　保育料の引き下げの具体策はどのようですか。
ア　いつまでに引き下げるのですか。
イ　いくら引き下げるのですか。
ウ　保育料引き下げによる収入減はいくらと見込まれるのですか。
エ　その収入減は何によって補填するのですか。

　学童保育全小学校区実施の具体策はどのようですか。
ア　いつまでに実施するのですか。
イ　実施に要する費用の額は、どの程度と見込んでいますか。

　不妊治療への援助の具体策はどのようですか。
ア　いつまでに実施するのですか。
イ　どの程度の援助をするのですか。
ウ　援助費の年間予算は、どの程度と見込んでいるのですか。

議題３は、「教育」等についてでございます。

　少人数学級拡大の具体策はどのようですか。
ア　いつまでに実施するのですか。
イ　どの程度の少人数にするのですか。
ウ　全学年、全教科で実施するのですか。
エ　教室数を増やす必要はあるのですか。
オ　教員数は、どの程度増やすのですか。
カ　少人数学級拡大には、どの程度の年間予算を必要とするので
　　すか。

　教育については、他にどのような政策があるのですか。

　公式野球場と親子で楽しめる公園は
ア　いつまでに造るのですか。
イ　用地買収費、建設費は、総額いくらと見込まれるのですか。
ウ　年間維持管理費は、どの程度と見込まれるのですか。
エ　行政改革だけでは、これら費用を捻出できないと思いますが、
　　財源をどう確保するのですか。

企業立地の優遇は、いつまでに実施するのですか。
企業優遇措置の具体的内容はどのようですか。
市内産業の育成要綱の内容はどのようですか。
企業に対する優遇措置以外に西尾活性化の方策はないのですか。

以上、多くの項目になりますが、新市長におかれては、この４年間の西尾市政の状況を十分に承知され、満を持して宣言されたものと考えます。その責任において詳細に、あるいは、構想を明らかにされるよう期待申し上げて、私の登壇での質問といたします。